プロの教師ならば「分かりやすい授業」ができるというのは「最低限度」のことだと考えています。
ただ私はこの『分かりやすい授業』というのが、あまり好きではありません。
なぜならば・・・
例えば中3生の授業で「3+2=5」になるという説明をしたとします。ちょっと極端な例ですが、これならば99%の生徒が「そんなの簡単」というはずです。
これぞまさしく誰にでも分かる『分かりやすい授業』なのではないでしょうか。
しかーし!
中3生にこんな授業をしても、全く意味がありませんよね。
分かりやすい授業と分かる授業
分かりやすい授業:
生徒に分かるように「かいつまんで説明」すれば、それは「分かりやすい授業」です。生徒からすれば「分かったような気持ちになる授業」ともいえます。
かいつまんで「分かりやすく」している分、説明が不十分で生徒が「しっかり分かった」という状態にするにはほど遠いと言えます。
分かる授業:
なぜそうなるのかまで「しっかり説明」しています。生徒からは「なるほど! そういうことだったのか!」と思える授業です。
しかしこれだけでは単なる「知識の伝達」で終わる可能性があります。
私は知識は伝えたよ! あとは君達の問題。頑張ってネ! となりかねない危険性もあるんですね。
塾の先生に必要なのは「できるようになる指導」
私も塾の先生になりたての頃は「分かりやすい授業」をすれば、生徒の成績はあがると思っていました。
いろいろ工夫して「分かりやすい授業」を行いました。生徒や保護者の方からも「瀬下先生の授業は分かりやすい!」と好評をいただいておりました。
そのように言っていただいて有頂天になって懸命に「分かりやすさ」を追求しました。
しかーし!
「分かりやすい」という言葉とは反対に成績はあまりあがりませんでした・・・。
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L2″ icon=”girl.jpg” name=”生徒”] 先生! 先生が昨日教えてくれた問題、テストにバッチリ出たよ~♪[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”R2″ icon=”jukucho.jpg” name=”私”] おお! そうか! それじゃ完璧にできたよね![/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L2″ icon=”girl.jpg” name=”生徒”] できなかった~♪[/speech_bubble]
という状態が続いた時期がありました。
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L2″ icon=”jukucho.jpg” name=”塾長”] いったいどうしたということなんだ? 何がいけないんだろう?[/speech_bubble]
悩みに悩んだ結果、あるひとつの原因に気がつきました。
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L2″ icon=”jukucho.jpg” name=”塾長”] そうか! うちの生徒は「分かったような気持ち」になって終わっているんだ![/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L2″ icon=”jukucho.jpg” name=”塾長”] よし! それでは演習量を増やしてみよう![/speech_bubble]
しかーし!
結果はまたしても散々な状態でした。とにかく問題を終わらせることに気を取られ、「しっかり分かる・ちゃんと分かる」という状態になることを怠っていたのでした。
※これってまさに「大量宿題の弊害」なのです。
こうして試行錯誤しながら「できるようになる授業」を身につけました。
えっ? もったいつけないで早く「出来るようになる授業」のやり方を教えてくれですって?
それはとてもシンプルなのです。
勉強の仕方を教えてあげること。その方法に沿って自分で勉強出来るようにしてあげること!
これに尽きるんです。
KOSHIN学院の生徒が2~3年も塾に通うと、見違えるほどできるようになるのはこのためです。
- ノートの書き方がまるでなってない。
- 単語や漢字をどうやって覚えたらよいか知らない。
- 初歩的な計算問題からして怪しい。
- 学校の授業の受けたかも分かってない。
これらの諸症状でも「やる気のある生徒」であるならば、公立高校に合格できるくらいのレベルには必ずなれます。ただしもちろん「やる気のない子はどうにもとまらない」ですけどね。
KOSHIN学院は「やる気のある生徒」をトコトン応援する学習塾ですから。
あなたのお子さんが勉強出来ない最大の理由は「勉強の仕方がまるでなってない」ことです。
ほとんどの教師が「勉強の仕方を教えていない」「教えられない」ことが大きな原因のひとつです。
それでは今日はこの辺で! また来週お会いしましょう!
※このブログは土日祭日はお休みさせていただいております。