塾の先生たる者『生徒のやる気を奪うような言葉』は厳に慎まなければなりません。
その中でも代表的なのが『ダメ! 違う! そうじゃない!』の3つだと思います。
かつてKOSHIN学院の授業を見学に来られた他塾の塾長さんに、うちの生徒を教えるのを手伝ってもらいました。
するとその先生はいきなり『ダメ! 違う! そうじゃない!』と始めたのです。この先生は年齢は50歳前後。スーツを着てネクタイを締めるとなるほど『見かけ』は立派なんですけどね。
他業種から参入してきて『独立開業』するというので見学させて欲しいということなので承りました。
しかーし!
『知らない生徒』にいきなり『ダメ! 違う! そうじゃない!』と始めたのには驚きました。普段私に厳しいことを言われている生徒でもさすがに驚いていました。
確かに年配の人がスーツを着てネクタイをして黒板の前に立っていれば『ベテラン塾長』に見えますもんね。見掛けが立派でも良い塾とは限らない典型だと思います。
ちなみに私は48歳の時にネクタイもスーツもやめました。若い頃はネクタイしてないと先生に見えなかったのですが、48ともなると『生徒との距離が開きすぎる』のが理由でした。
今はジーパンとTシャツ・トレーナーなどの服装で仕事しています。なんとか距離感を縮めたいですから(笑)
生徒のやる気を奪うような言葉は使わない!
他にも言ってはいけない言葉はたくさんあります。『バカ』『チビ』『ハゲ』『デブ』・・あげればキリがありません。私達『塾の先生』は絶対に使ってはいけない言葉です。あとは『性的表現』なんかも禁句です。
塾の仕事は『生徒の皆さんをやる気にさせて、頑張ってもらうこと』です。ましてや『知らない塾』に来ていきなり『ダメ! 違う! そうじゃない!』なんてあり得ません。
しかーし!
私は『ダメ! 違う! そうじゃない!』をわざと意識して使うことがあります。それは『そういう言葉が必要だ』と判断した時です。滅多にそんなことはないのですが、これ以外に方法がない場合に使うことがあります。
※でもまずそんな言葉は使いません。ひとつ間違えたら生徒のやる気を完全に奪ってしまうことになりかねませんから。
生徒とお話しするのってすっごく難しい
教師側としては親しみを込めて発言したのに、生徒からしたらとても不快に感じられる場合があります。実はそういう失敗を何度も繰り返してきました。
あっ、しまった!
そう思った時には時既に遅しです。ですから生徒達と会話するのは『実はすごく難しい』のです。
私も『生徒と会話するの恐怖症』になったこともあります。最近は全くそういうこともなくなりましたけど、それでも『言葉には気をつけて』います。
塾の先生なんて、ちょっと勉強ができれば誰でもできるじゃんって思われるかもしれませんが、実はものすごく『奥の深い』仕事です。
- 生徒のやる気を育てるのには長い時間がかかります。
- 生徒のやる気を奪うのは一瞬です。
本当に難しい仕事です。
それでは今日はこの辺で! また明日♪